2019年の立冬は11/8(金)。
立冬とは、冬の始まりのことです。
「立」には新しい季節になるという意味があり、
立春、立夏、立秋と並んで季節の大きな節目です。
【これら合わせてを四立といいます】
とはいえ、「小春日和」と言う言葉通りこの三連休は日中の暖かさはお出かけに最適ですね。
ただ、日が当たらない場所や朝晩は、急に寒くなります。
この寒暖差で、眠りが浅くなったり、ゆっくり寝られず朝早く起きてしまったり・・・
そんな時期でもあります。
寝られず疲れが取れない時には、「血」を巡らせてからだを整えましょう。
豊富な鉄分・亜鉛・葉酸を含むナツメと、
栄養価が高く、血行促進を促す長芋を合わせたスープで元気に!
ナツメの自然の甘さは、鶏ガラスープと相性抜群です。
【脱力薬膳】長芋とナツメ 小松菜のスープ
材料(4人分)
・鶏胸肉 120g
・長芋 120g
・小松菜 おおよそ2株
・なつめ 8個(無核なつめ(種抜き)がオススメです)
・鶏がらスープ 4〜5カップ
・酒 大さじ2
・塩 お好みで
・おろししょうが お好みで(入れる際は大体小さじ2程度がいいバランスです)
作り方
1.長芋は輪切りにし、酢水(分量外)につける
2.鶏肉は一口大の削ぎ切りにして、酒(分量外)をふる
3.小松菜は3㎝幅に切り、下茹でする
4.ナツメは横半分に切り、タネがあれば取る
5.鍋に鶏がらスープとナツメを入れて火にかける。煮立ったら5分程煮る
6.肉、長芋、酒を入れ10分程煮る
7.下ゆでした小松菜を入れ、塩で味を整える
8.お好みで、おろししょうがを加えて混ぜる
楊貴妃に学ぶ「ナツメ美活」
類稀な美貌で玄宗皇帝を虜にした楊貴妃は、
美を保つため「毎日三粒の棗を食べた」と言われています。
「かっさ」を使い、入浴に気を遣い、ツバメの巣でコラーゲンを摂取していた楊貴妃は、
今風に言うと「意識高い系女子」といったところでしょうか。
「楊貴妃が愛した」という枕詞に、いつもどこか疑問を感じている自分が
この記事を書くことにいささか抵抗感がありますが、今回は堂々と乗っかります。
ナツメは美容と健康にとてもいい!ということをお伝えしたいと思います。
美活1.豊富な「鉄分」で、全身に潤いを
酸素や栄養素を運ぶ赤血球を動かすのがヘモグロビンであり、鉄分はその原料です。
「血」を潤す=十分な鉄分があれば、酸素や栄養が全身に行き渡り、
髪はフサフサと潤いのある髪に、肌は艶やかでしっとりスベスベに。
ぐっすり眠れて、爽やかな朝を迎えられます!美人の朝。
「血」が十分にからだに巡るとからだが温まり、気持ちが落ち着きます。
「血」の不足は、いつもそわそわ、心配性になります。(血虚の代表的症状)
美活2.「ポリフェノール」でアンチエイジング
「赤い果実」である棗の皮には、ポリフェノールが含まれています。
このポリフェノールは抗酸化力があり、体内で発生する活性酸素を抑え、
さまざまなダメージから身体を守ってくれます。
これにより老化や生活習慣病に対する予防に繋がるだけでなく、
若い細胞を作り出す働きもあるとされています。
美活3.パワーの源「気」をめぐらせる
漢方で「脾の果」と呼ばれるナツメは、
五臓「脾」=お腹を守る生薬とされています。
エネルギーの源となる「気」がお腹から作られ、その「気」がみなぎり、
全身をめぐることで元気でいられると考えられています。
いわば「脾」が丈夫であれば、肌や髪、爪まで栄養が行き渡るということ。
毛穴も引き締まり、肌の輝きやハリもキープ。
今すぐ食べたくなってきたでしょう。
体温を守るので、冷えによる体調不良や不妊、血色不良や肌荒れにも効果的です。
韓国では、結婚式で新婦のふわっとしたチョゴリの足下にナツメを投げ入れて、
子宝に恵まれるようにとお祝いするそうです。
薬膳カフェ「日月」でこのスープをお召し上がり頂けます!
当院併設の薬膳カフェ「日月」にて、11月中旬頃までの期間限定でご提供しています。
この時期の限定メニュー
カレー:「薬膳キーマカレー」
ポタージュ:「カボチャとくるみのポタージュ」
ショウガとシナモンでからだを温めて腸の動きを良くし、くるみの油分で便の排出を促します。
くるみは肺を潤す効能も高く、咳(特に慢性のもの)を改善したい時にもお勧めのポタージュです。
お近くにいらした際は、是非ほっと一息、お立ち寄り下さい!
食材の五性と性味
・ナツメ
疲労回復、補血に 五性→平 性味→甘
・長芋
体力回復、寝汗改善に 五性→平 性味→甘
・小松菜
血行促進に 五性→平 性味→甘/辛