春が旬の土佐文旦のピール(皮)に、ピーナツバターをコーティングしました。
重ねて茹でこぼすことで、ピールの苦味はなく、
文旦のスッキリとした甘さと、ピーナツバターの程よい塩気が合わさり
絶妙な味わいです。
食感を残すために取り除くワタを最小限にし、
ピール(皮)を厚めにすることで、ピーナツのゴロゴロ食感とのバランスが
とても良い仕上がりになりました。
気の巡りを良くして消化を促す果物、文旦。
消化器系を補い、胃を整えるピーナツと組み合わせは、
おいしさはもちろん、薬膳的にも最高のタッグです。
水や血の流れを促進し、春の不安定な心身を整えてくれます。
食材の五性と性味
文旦理気(気の巡りを良くする)、食欲不振、むくみに
性質
五性→寒 性味→甘/酸
胃の不調を改善 便通を良くする 血行促進
性質
五性→平 性味→甘
文旦ピールができるまで ~工程を手短にご紹介~
1.表面のワックスを取るために、塩でよく揉み洗いします
2.文旦の皮をむき、適当な大きさに切ります(写真は1個を4等分)
3.苦味とアクを取り除くために、重しを乗せて一晩たっぷりの水に浸けます
4.余分なワタを取りました。食感を残すため、ふやけた部分のみを取っています
5.塩をひとつまみ入れ、3回茹でこぼします。この作業で苦味がなくなります
6.皮をきれいに洗ってお好みの大きさにカットし、いよいよ煮る段階へ
7.皮の分量に対し最小限の砂糖と浸るくらいの水を入れます
8.中~弱火で1時間ほど煮て、飴色になったら火を止めます
9.一晩自然乾燥し、べたつき感がなくなるくらいまで置きます