12/22は冬至。
一年で夜が最も長く昼が短い日です。
冬至の別名は
「一陽来復(いちようらいふく)の日」。
冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、
この日を境に再び力が甦ってくるという
前向きな意味合いを含んだ言葉だそうです。
とはいえ、
冷たい雲に地表が覆われ、どんどん外気が冷え込み、
気圧も低下していく時季です。
気圧の変動に体調が乱されやすい人は、
強い冷えが加わることで、
心もひどく落ち込んで、無駄に疲れてしまうことも。
今回のスープ・ポタージュメニューは、
「寒さに打ち勝ち、風邪知らず!」
がテーマです。
のどの痛みや頭痛を伴う熱っぽさにお勧めのポタージュ、
温熱効果を持つ食材を複数使い、
冷えによる不調を改善するスープをご用意しました。
・気を巡らす長芋と、発汗させることで風邪の邪気を
解散させる長イモ・長ネギのトロトロスープ
・からだを温め、咳や口中の渇きを改善するカブのポタージュ
まだまだ日照時間の短い冬が続きます。
心身が縮こまることで、体重増が気になる時期でもあります。
体調を整えることで、からだに余計なものを溜めにくいからだに。
温める食材を上手に取り入れて、ウィルスにも対応できる
スペックの高いからだを作っていきましょう!
◇カブのポタージュ
のどの痛みや頭痛を伴う熱っぽさを改善するポタージュです
生のカブをそのままブレンダーにかけて
ポタージュにしました
よりおろした状態に近くすることで、効能を高めています。
ザラッとした食感は、カブをそのまま食べているような甘みや
ほんのりとした辛みも楽しめます
カブの薬膳的効能
■消化不良の緩和
■冷えからくる腹痛の改善
■咳やのどの渇きの改善
カブは薬膳では胃腸を温める食材として重宝されます。
特に胃が重たいときや、冷えからくる腹痛の改善にお勧めの食材。
さらに、カブは体を温めるだけでなく、咳を抑える作用があります。
咳や声がれにはカブのおろし汁がよいと言われ、
口中の渇きも改善します。
☆カブ→辛・甘/温
◇長イモ・長ネギのトロトロスープ
気を巡らせる+発汗させることで風邪の邪気を
解散させるスープです
漢方薬としても使われる、からだを温める性質を持つ長ネギと、
滋養強壮して熱を高める長イモを合わせました。
味と効能のトッピングは「もみじおろし」。
大根と少量の唐辛子で味も締まり、
涼性の大根と温熱効果を持つ食材を合わせることで、
温まる効能がさらに長く続きます。
長イモの薬膳的効能
■滋養強壮
■疲労感の改善
■息切れや食欲不振に
長イモは別名『山のウナギ』とも呼ばれ、
「気」を養い心身を元気にする補気の代表的な食材です。
滋養強壮効果が高く、だるさや疲れやすさを
改善してくれます。
★長イモ→甘/平
長ネギの薬膳的効能
■消炎・解熱作用
■風邪の予防
■冷えによる腹痛の緩和
■頭痛の緩和
漢方薬として長ネギを用いる場合は
「葱白」と呼ばれ、
その名とおり白ネギ(根深葱)の白根を使います。
長ネギは消化を助け、冷えによる腹痛や風邪に効果的な食材です。
漢方では長ネギを冬のカゼの初期治療や予防に使います。
また、発汗解表という作用があり、
汗をかくことで体表を襲った「カゼの邪気」を解散させます。
★長ネギ→辛/温