中医学では、不眠は気や血の不足、陰陽のバランスの乱れが原因と考えられています。
気や血の不足、ストレスは安眠の大敵であり、体内に「熱」をこもらせてしまいます。
不眠のタイプに合った食養生で、からだの熱を取り、心を落ち着かせましょう!
タイプ、主な原因は4つあります。
タイプと原因その1.手足がほてる、不安感、寝つきが悪い
陰は抑制、緩和を意味します。体内の陰が不足するとからだが興奮状態のまま眠りのスイッチが入りません。
睡眠不足が続くとますます陰が減る悪循環になるので、陰を補う食材を摂り、夜12時には寝て陰を養いましょう。
【効く食材】
アスパラガス、白きくらげ、レタス、ゆり根、牛乳、くこの実、など
タイプと原因その2.イライラしやすい、のどが渇く
イライラがおさまらない、怒りっぽくなるなどのストレスにより肝の機能が亢進し、血が頭のほうにのぼっている状態。
温熱タイプによくみられる症状です。
体に熱が溜まっているので、熱を下げるトマトや海藻類がおすすめです。
【効く食材】
昆布、豚肉、トマト、オクラ、りんご、海苔、ココナッツ、ターサイ、など
タイプと原因その3.眠りが浅く、夜中に何度も目が覚める
心身の疲れから脾が弱くなったことが原因です。脾虚のタイプによく見られます。
脾の機能が低下すると気や血が不足するので心が落ち着かず、眠りが浅くなり、からだがだるく感じます。気を補う食材を使った消化のよい食事で脾を労わりましょう。
【効く食材】
たら、かぼちゃ、カリフラワー、セロリ、牛乳、など。これらを使ったミルクスープはとても効果的。
タイプと原因その4.寝つきが悪い、熟睡できない
1.頭の使いすぎによる血不足
寝る前のパソコン作業、スマホでのゲームなどは控え、部屋を暗くして眠りやすい環境を整えると共に、気や血を補う食養生で改善しましょう。
2.寝る直前に食事することによる血不足
脾や胃の消化吸収に血が使われるために不足します。
どうしてもお腹が空いたときは安眠効果のあるホットミルクがおすすめです。
【効く食材】
豚肉、赤貝、ほうれん草、ライチ、にんじん、など