11月下旬~12月上旬の低気圧は
「山茶花梅雨」と呼ばれ、
気圧の変化と寒さによるストレスでからだに力が入り、
胃腸に負担がかかる時季です。
来たる冬本番に大切になる、
胃腸のはたらきを低下させないためにも、
神経の高ぶりを押さえ、
胃腸にやさしくからだを暖めるスープは
いかがでしょうか?
ご自宅でのお食事で胃腸や肝臓を休める夕飯に、
是非お勧めです。
【カボチャのスパイシースープ】
胃腸のはたらきを助け、気力・体力を養います
栄養価の高いカボチャと牛肉のコンビは、
風邪予防、体力回復に役立ちます。
どちらも「胃」と「気」のはたらき補い、心身穏やかになります。
まろやかな味わいのココナッツミルクは
渇きを潤したり、水分代謝を促進して
この時季の乾燥から身を守ります。
味のアクセント、
クミンシードは健胃・消化促進、鎮痛に、
ガラムマサラはからだを温めたり、冷えによる痛みを解消します。
【脱力薬膳】カボチャのスパイシースープ
材料(4人分)
- カボチャ 200g
- 牛こま切れ肉 160g
- 玉ねぎ 100g
- おろししょうが 大さじ2
- 鶏ガラスープの素 小さじ1
- ココナッツミルク 2カップ
- 【A】酒大さじ2 塩・コショウ各少々
- クミンシード 小さじ1
- 水 2カップ
- 酒 大さじ2
- ガラムマサラ 小さじ2
- 塩、コショウ 各少々
作り方
1.カボチャは2㎝角に切り、皮をところどころむきます
玉ねぎは粗みじん切りに切ります
牛肉は2㎝幅に切って【A】を振り、軽くもみこみます
2.鍋に、カボチャ、玉ねぎ、クミンシード、ココナッツミルク、
分量の水を入れて火にかけ、煮立ったら3分ほど煮て
牛肉、鶏ガラスープの素、酒を加えて混ぜ合わせます
アクを取り、肉の色が変わるまで煮ます
3.ガラムマサラ、塩、コショウで味を調え、
おろししょうがを加えてひと混ぜして、すぐに火を止めます
カボチャ×ココナッツ=心身の循環を促進!
薬膳としてのココナッツには、水分代謝を整える天才。
水分を補うこと(保湿)も、
余分な水分は排出することもできるのです!
これからの冬の時期によくひび割れしてしまう方や、
ガサガサの顔から逃れられない女性などに最適。
食べる美容液との異名をもつココナッツを
たくさん摂れる今回のスープはお勧めです。
また、ココナッツには
血液の循環から全身の代謝を司っている部位
「脾」と呼ばれる臓を補ってくれる食材です。
血液循環が良くなることで、気力をサポート。
意味のない不安感やイライラする気分を解消してくれます。
今回のスープの主役、かぼちゃにも
ココナッツ同様「脾」を健康にする作用があり、
代謝も気持ちも更に上がります。
薬膳学では他の食材と組み合わせて
より大きな効果を引き出すことが多く、
ココナッツも主役のカボチャが持つ効能の
引き立て役として活躍してくれるのがおもしろいところです。
食材の五性と性味
カボチャ胃弱、疲労回復、血行促進に
性質
五性→温 性味→甘
「気」を補う 補血 強筋骨
性質
五性→平 性味→甘
水分代謝促進
性質
五性→温 性味→甘
st-marumozi fontawesome="" bgcolor="#f3f3f3" color="#000000" radius="30" margin="0 10px 0 0"]ガラムマサラ[/st-marumozi]
血流促進 冷えによる痛みを緩和
性質
五性→温 性味→甘/辛
健胃 消化促進
性質
五性→温 性味→甘/辛