当店オンラインショップで利用している
Eコマースプラットフォーム「BASE」と、
WEBマガジン「TABI LABO」とのコラボ企画で、
5/1~当店で取り扱う花茶を掲載して頂いております!
https://tabi-labo.com/295072/base-otoriyose04
今回は、ご紹介頂いている中で最もご注文の多い
「眠れない夜に」ブレンドの内容をご紹介します。
なかなか先行きが見通せず、不眠症状でお悩みの方に
不眠の漢方的とらえかたや、花茶ブレンド原理など、
少しでもお役に立てることを願いつつ。
漢方での「不眠」のとらえかた
不眠症とは、以下の症状が継続的(一般的に三週間以上)起こることを言います。
・床に入って眠ろうとしているのに、眠れない
・夜中に何度も起きてしまう
・眠っても熟睡感がない
・朝早く目覚めてしまい、そのあと眠れない
・眠りが浅い
・睡眠時間が短い
漢方の古典『金匱要略』には、
「疲労虚煩わして眠るを得ず」という場合に、
酸棗仁湯という漢方薬を用いると記載されています。
これは一つの例で、このほかにも不眠に用いる漢方は複数あります。
漢方薬は睡眠薬と違って、直接的に睡眠を誘発するようなはたらきは持っていません。
不眠が起こる原因を解消することで眠れるようにしていくことから、
より自然なかたちで睡眠に導いてくれます。
中医学の考え方には「気・血・水」というものがあります。
「気」の流れが滞って眠れない場合は気の流れをスムーズにする処方を、
イライラして眠れない人には「血」を増やしたり巡らせたりして
落ち着かせる処方をというように、
不眠が生じている背景を考慮したものが処方されます。
先程、一例でご紹介した漢方「酸棗仁湯」は
・体力中等度以下
・心身が疲れ、精神不安などがある場合の不眠症、神経症
女性の不眠症によく用いられる漢方「加味逍遙散」は
・体力中等度以下
・のぼせ感がある
・肩がこり、疲れやすい
・精神不安などがある場合の不眠症、更年期障害
子どもの夜泣き、不眠に多様される「抑肝散」は
・体力中等度を目安とする
・神経がたかぶる
・怒りやすい、イライラなどある場合の不眠症、神経症
という感じです。
漢方の良い点は、不眠以外の症状も考慮するため、
単に眠れるようにするだけでなく、
不眠に付随する冷えや疲れ、めまいといった症状を改善する点です。
「眠れない夜に」ブレンドはこんな不眠におすすめ!
・不眠症や不安、抑うつ気分である
・体力不足を感じる、疲れやすい
・胃腸が疲れている
・食欲がわかない
・貧血気味、顔色が悪い
・寝汗、動悸が気になる
ブレンドしている花茶※上段右から時計回りに
・マリーゴールド茶:くだもののような味と香り。炎症、とりわけ目の疲れを整えます。
・杏の花茶:からだを温めます。いがらっぽい咳の出やすい時に。皮膚美容にも。
・ハマナス茶:エレガントな香りが疲れを癒します。血の巡りの調整役。
・梅花茶:のどの渇きや神経過敏に。胃の不調時にも。
「気」や「血」の不足による不眠症状に最も適したブレンドです。
からだを温めることで、自然にウトウト・・・こころもからだもゆったりします。
巡りを促す杏の花茶やハマナス茶、気持ちを鎮め、胃を整える梅花茶。
この3つの花は「気」「血」を巡らせる、謂わば「上げる」もの。
炎症を抑えるマリーゴールド茶は、謂わば「下げる」もの。
上げたいブレンドには、敢えて一つ下げるものを加えることで、
作用のバランスも、味のバランスも整って、最高の仕上がりになります。
これは薬膳学の「君臣佐使」という考え方に基づきます。
新鮮な花をそのまま飲んでいるような風味が、心身をやわらげるブレンド。
ゆったりとしたい、午後のティータイムにもお勧めです。
*ご購入はこちらから
https://higetsu.thebase.in/items/18216733