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看板犬 ウィルの冬の食養生 ~目ヤニと咳を改善~

気温低く年明けした2021年。
1/2から朝起きぬけに白っぽい目ヤニが付着。
目に赤みはなく、目ヤニも朝のみだったので
そのまま3日様子をみていました。

1/5から、咳をし始めました。
最初は「食べ物がのどに引っかかったのかな」というような
咳払いの感じが、徐々に痰が絡むような咳に。

「目ヤニ」と「痰がからむ咳」。
「腎」の弱りが不調の起因と見立てて、
当店商品【腎を元気にする!薬膳ワンスープ】
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を1/7からドライフードと併せて1日2回与え、
1/9以降は、「目ヤニ」「痰がからむ咳」共に全快しました。

※今回のケースはあくまでも初期症状ででき得る対処です。
慢性的なものや重篤な症状の際は、
速やかに獣医師の診断を仰いでください。

 

なぜ「腎」を元気にしたら、良くなったの?

薬膳の知識をお持ちの方は
「目ヤニ」→「肝」の不調

「痰のからむ咳」→「肺」の不調
だと思い浮かぶと思います。

目ヤニ=「肝」の不調

中医学では在液為涙…涙は肝液であると考えます。
「肝」の経絡(ツボの道)は眼系につながっており、
肝の機能状態は眼に反映されます。
その「眼」から出る分泌物なので、涙を肝液ととらえます。
「肝」に熱がこもっていると、涙は粘性を持って目ヤニに変わります。

「痰のからむ咳」=「肺」の不調

「肺」は呼吸の源ですから、調子を崩すと咳が出るというのは
とても分かりやすいと思います。
中医学では通調水道…肺は水液の代謝を調整すると考えます。
呼吸と共に清気を「腎」に届けながら、
体内の水分を絶えず「腎」に運び、「腎」で尿がつくられます。

「肺」=ピッチャー
「腎」=キャッチャー


にたとえられて説明されることが多い両者の役割。
「肺」の機能で降ろした「気」と「水」を
「腎」が受け取って取り納めています。
咳とともにからんでいる「痰」は、
水の余りによって発生します。

「肺」→「腎」→「肝」の相生そうせい関係

 

上図の向かって左に「肺」があります。
黄色の矢印の先には「腎」がありますね。
隣同士のこの関係を相生そうせいといい、
母親とこどもの関係となぞらえて説明されることが多いです。

「肺」=母親
「腎」=こども


母親が、やたらとガミガミ起こりすぎるとこどもは委縮。
逆に、こどもが強くなりすぎると家庭内暴力で母親が機能せず。
「肺」が程良くはたらき、「腎」へ「気」「水」を上手に渡せると
いいのですが、両者の関係が上記のように崩れてしまうと、
機能が低下します。

「腎」から黄色の矢印をたどっていくと「肝」がありますね。
今度は

「腎」=母親
「肝」=こども


の相生関係になります。
ウィルの最初の症状「目ヤニ」は、
「肝」に熱がこもっている状態…
「肝」の暴走を「腎」が抑えきれていない状態です。

そのあとの症状「痰がからんだ咳」は
「肺」の不調を「腎」がカバーしきれずに発症。
痰が出るということは、
「腎」の水分調整機能が低下しているサインです。

以上のことから、「腎」を労われば、
「肺」も「肝」も改善すると見立てました。

先ほども記しましたが、
今回のケースはあくまでも、初期症状での対処、食養生です。
慢性の場合や、改善が見られない場合は速やかに獣医師の
診断を仰いでください。

ただ、薬膳学でこうした初期症状をこじらせずに改善できることで、
ワンコたちはもちろん、飼い主である私たちのストレスも
随分軽減します。

「どの薬膳ワンコごはんがうちの子にはお勧めですか?」


「今、こんな不調が出ているのですが…」


など、お気軽にご相談下さい!
ワンコたちの健康な毎日、
飼い主様のご要望にたくさんお応えできるよう、
ウィルの快調や不調と向き合い、
愛犬を溺愛!する一飼い主として、当店オーナーとして
日々ブラッシュアップしていきます。

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