湿度高い日々、食欲が湧かずについつい間食で食事を済ませてしまい、
便秘気味に。
睡眠も浅くなりがちなこの時期、だるさを解消するためにも
一食でからだを整えてみませんか?
前回の二の腕トレーニングで使用した鍋「ルクルーゼ」を使った
「無水・夏野菜の薬膳カレー」をご紹介します。
野菜を1センチ角に刻む手間は、
どうぞストレス発散としてご活用頂き、
あとは鍋に入れて20〜25分煮込むのみ。
無水ならではの野菜の甘みで、美味しく食べられます。
どの辺りが「薬膳的」なのかは、後程ご説明するとして、
先ずはレシピと作り方から。
【脱力薬膳】無水・夏野菜の薬膳カレー
材料(4人分)
・ホールトマト 1缶
【お勧め野菜】合計で350g
・玉ねぎ(約200g/個) ・ナス(約80g/個) ・ピーマン(約35g/個)
・ひき肉 150g(あれば牛ひき肉がおすすめ)
・ひよこ豆 50gくらい ※調理済・パックになったものがあります※
・おろし生姜 10g (チューブでもOK)
・カレールウ お好みの辛さのものを適量
作り方
① 玉ねぎ・ナス・ピーマンはそれぞれ1センチ角に切ります
② 無水鍋にホールトマト缶を汁ごと入れて、軽くつぶします
③ ②の上に玉ねぎ、その上にピーマンとナス、最後にひき肉を重ねて入れます
※ 水分の多い野菜から順に入れると、焦げ付きを防止できます※
④ フタをして、弱火で20〜25分加熱します
⑤ 煮えたら、カレールウとおろし生姜を入れ、味を整えます
※野菜の旨味や甘みがひきだされるので、カレールウは気持ち少なめで※
⑥ ひよこ豆を入れ、一煮立ちしたら完成!
今回の薬膳カレーレシピの「薬膳」ポイントはココ!
1.ナスとピーマンの夢のコラボレーション
ナスはからだの熱を冷ます「涼性」 。
熱を取り、むくみの軽減や食欲不振にも効果的な食材です。
ピーマンは「熱性」で、からだに熱を一気に入れて汗をかくことで
冷えを取り、胃腸のはたらきも整えます。
冷ますものと熱を加えるものを合わせてバランスを取れた
素材で美味しく元気になれるのが「薬膳」の醍醐味です。
加えてナスとピーマンは味(五味)の相性も抜群です。
ナスは「甘」 ピーマンは「辛」。
一緒に使うことで、それぞれの持ち味がさらに引き出される組み合わせです。
2.ひよこ豆の効能
ひよこ豆は「養血(ようけつ)」と言って、血を造る(造血)作用に優れた食材です。
血を造ることで、体内温度も上がり、心身共にとっても元気になります!
ひよこ豆でからだに血を補ったら、「活血(かっけつ)」する食材でその血を巡らせると、
さらに効果が上がります。
今回のレシピでは「タマネギ」と「牛肉」が活血食材です。
「五性」「五味」が整ったメニューは、その整い具合に比例して、
ものすごく美味しくなります!
からだに良くて、美味しい。これが薬膳料理の魅力的なところです。
だるい梅雨時期、是非お試し下さい。
食材の五性と性味
・ナス
清熱やむくみの軽減、食欲不振に 五性→涼 性味→甘
・ピーマン
解表、口内炎や生理痛に 五性→熱 性味→辛
・牛肉
倦怠感や貧血、体力増強に 五性→平 性味→甘
・タマネギ
血液循環を促す 咳や痰に 五性→温 性味→辛/甘
・トマト
口渇や体力回復に 五性→微寒 性味→甘/酸
・ひよこ豆
造血 便秘にも 五性→平 性味→甘