「冷えは万病のもと」と言われ、疲れや風邪、腰やひざの痛み、むくみや生理不順など、様々なからだの不調を招きます。
中医学では、冷えは体を温める陽の気が不足すると起こるとしています。その主な3つの原因をご紹介します。
その1:虚弱な体質
もともと陽の気が少ないうえに、脾や胃が弱く、食べ物から気や血を十分に作ることができないタイプは「脾虚(ひきょ)」体質だといえます。
このタイプは季節問わずシナモンやしょうがなどからだを温める食材を積極的に摂ると調子が上がります。
気を補うカリフラワーやいわしもお勧めです。
※脾虚タイプの特徴
胃腸が弱く、生命力を補充するはたらきが低い。胃腸が弱いため、食べ物から「気」を充分に補充できないタイプ。
色白でひょろしとした痩せ形。見るからに疲れやすい感じの体格をしています。
ちょっとしたことであざができたり、風邪を引きやすかったり。
胃下垂、脱肛、腎臓下垂などの人が多いです
【このタイプに効く食材】
・からだを温める⇒鮭、たら、えび
・気を補う=どじょう、キャベツ、干ししいたけ
その2:冷たいものの摂りすぎ。体が冷える環境にある
ビールやアイスクリーム、氷など冷たいものの摂りすぎで脾や胃が弱ったり、夏の冷房や冬の薄着で体内に冷えが侵入して起こります。
特におなかや腰、冷えが侵入しやすい首元や足首が冷えないようにしましょう。
また、夏・冬ともに寝室の温度が低く冷えの不調が出ることも多いです。空調を上手に使って快適なからだづくりを!
【冷える環境にある人に効く食材】
赤貝、ぶどう(レーズンもよいです)、豚足、桃、にんじん、心臓(ハツ)
その3:巡りが悪い
ストレスや過食から気と血の巡りが悪くなり、陽の気がスムーズに回らなくなってからだが冷えている状態。
特に過食の人は「からだを温める食材+気や血の巡りを良くする食材」を組み合わせることで冷えやもちろん、過食も緩和できます。
また、日光を浴びると陽の気が高まります。
積極的に屋外へ出て散歩などで代謝を上げましょう!
【巡りが悪いタイプに効く食材】
<気や血の巡りを良くする>
ちんげん菜、えんどう豆(グリンピース)、酢、そば、ウコン
<からだを温める> ※過食の人向き
しょうが(生)、三つ葉、しそ、ねぎ