ゴールデンウィークも残りわずか。
今年はお天気不安定な日も多かったですが、
行楽地はそれぞれ賑わったようですね。
・・・ところで、潮干狩りには、行かれましたか?
旬の「アサリ」を使ったお手軽薬膳料理をご紹介したく、
強引に潮干狩りに持ち込みましたが、
潮干狩りに行っていない方はアサリのむき身缶詰を煮汁まで丸々一缶使って、
美味しく「脱力薬膳」をお楽しみ頂けます。
アサリむき身・ダイストマト缶詰を使えば、所要時間5分!
春が旬の「あさり」がなぜこの時期からだにいいのか?は
後ほどご説明するとして、まずはレシピから。
「脱力薬膳」 アサリとトマトの卵スープ
材料:4人前
・アサリ(殻付き・砂抜きしたもの) 300gくらいorアサリむき身缶詰 125g
・トマト 1個orダイストマト缶詰 150g
・ニラ 1/2束
・卵 1個
・塩 小さじ1/2
・酒 大さじ1
・しょうゆとコショウ 少々
作り方
※殻付きアサリを使う場合※
鍋にアサリとかぶるくらいの水、スライスしたショウガを加えて火にかけ、口が開いたら煮汁は取っておき、
殻から身を取る
①鍋にアサリ缶詰の煮汁と水を足して800ccを火にかける
(まだアサリむき身は入れません)
②塩小さじ1/2、酒大さじ1、しょうゆとこしょう少々、
アサリむき身125gとダイストマト120gと3㎝幅に切ったニラ1/2束を加えて強火に。
③ひと煮立ちしたら、卵1個を溶いて細く流し入れる
④卵が浮いてきたら、火を止めて完成。ごま油で香り付けしても美味しいです。
卵を流し入れる時に穴杓子を使うと、 ふんわりとした卵になります!
アサリはなぜ春に摂るといいの?
アサリは「血」を補えるとても優秀な食材です。
春は冬に比べて活動量がグンと増えて、新陳代謝も活発になります。
「血」を補えるアサリを摂ることで、正常に代謝を上げられますし、
「血」が不足している状態だと、代謝が上げられず、めまいなどの体調不良を起こす原因にも。
東洋医学では「血」は「栄養分」ともとらえます。
「血」が不足した状態=血虚(けっきょ)は不安を感じることが多くなります。
春特有の不安定な気持ちの改善にも、「血」を増やして巡らせることが一役買います。
「血」を潤沢にすることで春のからだになって、心身共に元気に過ごせる・・・ということから、
春が旬のアサリはこの時期にお勧めの食材、というわけです。
春は「血」を補う食材の他、
・熱を冷ます食材:トマト セロリ 菊花 など
・解毒する食材:菜の花 空心菜 など
・発汗させて「気」をグルグル巡らせ発散する食材:ショウガ ネギ ニラ シソ など
こんな食材も、春のからだを整えてくれます。
今回のレシピは潮干狩りに行った後の(潮干狩りでなくてもいいのですが)、
体力・気力の回復にピッタリの薬膳料理。
「血」を補い「気」を巡らせて発散作用は、生理前の体調不良やPMSにもお勧めです。
食材の五性と性味
・アサリ
補血や清熱に 五性→寒 性味→甘/鹹
・トマト
口渇や体力回復に 五性→微寒 性味→甘/酸
・ニラ
降気(こうき:気の流れを鎮める)、冷えにも 五性→温 性味→辛
・卵
貧血や口渇、体力回復に 五性→平 性味→甘
試食会での感想
「これは、手抜きでいいわー」
「今夜、早速作ってみます!」
という当院・当カフェの主婦スタッフたちの一言が
「脱力薬膳」冥利に尽きる嬉しい感想です。
主婦スタッフたちからは、他にも
・アサリが程よい塩気で、缶詰っぽくない
・アサリとトマトに味がしっかりついているので、旨味が出て美味しい
・所要時間5分!煮込んでいないので、ニラがシャキシャキ
・何より時短。朝の一品にもいいかも。
・にゅうめんを入れても美味しそう
・出るゴミが少なくていい!(卵の殻 ニラの硬い部分 アサリ空き缶)
・卵がふわっとしている
・トマトが洋風な感じなので、冷やご飯を入れ、
ごま油の代わりにパルメザンチーズを入れると、リゾットに!
という感想を頂きながら、今回も楽しく美味しく試食しました。
何かにアレンジしようとする辺りは、機転の利く主婦ならでは。
是非お試し下さい!