中医学では、感情の乱れは肝と関係しています。
肝がよく働き、気(エネルギー)の巡りが順調であれば心もからだものびのびとリラックスし、精神も安定します。
しかし、悩みや悲しみ、怒りなどのストレスがたまると肝の働きが弱くなり、気の巡りが悪くなります。ストレス発散と香りの良い食材で気を巡らせて心を落ち着かせましょう。
この記事では、イライラ、くよくよしてしまう2つの主な原因と改善に効果のある食材について解説します。
原因その1.やたらと気にする、気分がふさいでやる気が出ない
気の巡りが悪くなることで起こる一般的な症状で、ため息が出て頭痛がしたり、疲れやすくなります。
水分代謝も悪くなり、のどに異物が詰まったような症状も。
みかんやゆずなどの柑橘類や薬味など香りの良いものは気の巡りを良くする代表的な食材です。
のどの異物感や胸のつかえを感じる人は、水分代謝を良くする食材を合わせると効果的です。
【効く食材】
ひまわりの種、白きくらげ、里いも、たけのこ、ゆず、豆乳、せり、など
原因その2.イライラする、体がほてったり、のどが渇く
1.肝の働きが過剰になっている状態。肝の気が強くなりすぎて上にのぼってしまうのでイライラしたり、のどが渇いたり、目が充血したりします。
この状態が長引くと突然の怒り、めまい、耳鳴り、不眠などの症状が現れます。
2.加齢による陰不足から体の熱を冷ますことができず、のぼせたり、イライラしたりすることもあります。
更年期に起りやすい「落ち込み」も陰不足が原因です。
【効く食材】
1に効く → 柑橘類、トマト、セロリ、かぶ
2に効く → 柑橘類、ムール貝、白ごま、牡蠣、ほたて