むくみは水分の代謝がうまく働かず、体内に余分な水分が溜まった状態です。
中医学では、食べ物の消化を担当する脾と、水分代謝を担当する腎が関わっているとされます。体の水分調節をする脾と腎を養生して余分な水分をためないことが大切です。
ここでは、むくみにつながる主な原因を2つご紹介します。
原因その1.脾の働きが弱くなる
むくみと同時に下痢をしやすかったり、食欲不振、疲労感などの症状があらわれます。
脾はその働きから、弱ると体に余分な水分が溜まり、むくみになります。
脾は胃に負担がかかること、湿気の多い場所に長時間いることが大の苦手です。
消化がよく、脾の働きを高め、利尿作用がある食材が効果的です。
【効く食材】
えんどう豆(グリンピース)、カリフラワー、鶏肉、さくらんぼ、うるち米、たら、さつまいも
原因その2.腎の機能が低下する
体の冷え、尿の量が少ないのが特徴です。
腎には「腎陽」という体を温める作用があり、水の代謝や尿の排泄を行っています。
そのため「腎陽」が不足するとむくみや冷えが深刻化するのです。
体を温めるえび、くり、しょうが、利尿作用の高いはと麦やとうもろこしを積極的に摂りましょう。
【効く食材】
利尿作用 → そら豆(特におすすめ)、ピーマン、とうもろこし
からだを温める → くり、羊肉、鮭、長ねぎ