気温差大きい、秋らしい陽気。
「小春日和」との言葉通り、日中はポカポカ暖かですが、
日陰や朝晩は冷えを強く感じます。
この寒暖差が冬に向かう「冬眠スタイル」に
向かい始めるからだになります。
食べたものを溜め込みやすく、スタミナ不足を感じやすい時期。
気や血を補って身体を温め、
老化防止や体力回復におすすめの食材【マグロ】と、
漢方では「山薬(さんやく)」と呼ばれ、
滋養強壮剤の漢方薬として利用される【山芋】を使って
来たる冬に向け、からだを整えます。
【マグロと長芋、セロリのスープ】
別名『山のウナギ』とも呼ばれる長芋と
血を補う作用が強いマグロを合わせた、
スタミナ回復に最高のスープです
滋養強壮効果が高く、だるさや疲れやすさを改善してくれます。
和風出汁のやさしい風味と、
陰陽バランスを整える涼性の性質を持つセロリの味わいのアクセント、
意外に合います。
【脱力薬膳】マグロと長芋、セロリのスープ
材料(4人分)
- 長芋 120g
- マグロ 150g
- セロリ(軸) 60g
- 小ネギ(みじん切り)適量
- 和風だしスープ 800cc
- 酒 大さじ2
- 塩 小さじ1/2
作り方
1.長芋は厚めのいちょう切りにし、酢水(分量外)につけます
マグロはさいの目切りに、セロリは薄切りにします
2.鍋に和風だしスープ、水気を切った長芋を入れ火にかけます
煮立ったら3~5分ほど煮ます(長芋の固さのお好みで)
3.2.にマグロとセロリ、酒を加え、1~2分煮る。
(マグロに火が軽く通る程度)
4.仕上げに小ネギのみじん切りをかけ、完成です
マグロがピッタリの体質「気虚」
人間の活動のエネルギー源である「気」。
この気の量が不足しているのが「気虚」体質です。
気は、食べ物が胃腸で消化吸収されて作られます。
気虚体質は胃や腸が弱く、消化吸収機能が低下しているため、
上手に気がつくれない状態のことです。
その結果、風邪などのウイルスや
アレルギーに対する抵抗力も落ちてしまいます。
「気虚」体質を強く感じる時は、
胃腸を冷やす食べ物や消化しにくい生ものは
できるだけ避けるようにしましよう。
また、食べ過ぎも禁物です。
温かく消化のよいものを適度に食べるようにしてください。
食材の五性と性味
マグロ補血、うっ血や血管の膨張の緩和
性質
五性→温 性味→甘
熱を取り除く 口渇 食欲不振に
性質
五性→平 性味→甘
血を巡らせたり熱を冷ます
性質
五性→涼 性味→甘/苦
悪寒・発熱、無汗か有汗、のどの痛み、頭痛などに
性質
五性→温 性味→辛