お知らせ

6/29(土)~7/30(火)限定 薬膳スープ・ポタージュメニュー

7月も間近、湿度の高い夏の気配を感じる日々。
湿度も気温も高いと、食材は腐りやすく、
調理時間の極力少ない
手早くさっと食べられる食事ばかりを選びがちになります。

昔から
「特に梅雨~梅雨明け時期には、季節の食材を食べると
体調が整う」
とされていたと聞きます。
多湿と気温の高さによって、
からだにこもった熱や湿の不快感から
つい冷たいものを摂取したくなりますが、
体内は暑いので、【焼け石に水】の状態になります。
冷たいものを飲食した直後はスッキリしますが、
その後、サウナのスチームのように、
余計に熱と湿が充満し、気分が悪くなります。

薬膳学では、胃腸を冷やさずにからだの熱を取り除く
この時季の最優先事項として考えます。
旬の夏野菜

・モロヘイヤ ・オクラ ・ゴーヤ
・セロリ ・トウモロコシ ・トマト
・キュウリ ・ナス


はこの時季大活躍します。

今回のスープ、ポタージュのテーマは
「旬の野菜で涼しく、スッキリ過ごそう!」
をテーマに献立しました。

・熱を取り除き、むくみを解消したい時にお勧めの
とうもろこしのポタージュ

・心が落ち着かず眠れない時にお勧めの
にがうりと豚肉のスープ レモン風味

特に四肢のダルさ、やる気のなさは
全身のむくみから感じることもあります。
「水を抜く」旬の夏野菜や、
ハト麦(漢方名:薏苡仁ヨクイニン)もお勧めです。
ハト麦は体内にこもった余分な水を抜き、
だるさやむくみをとる他、
免疫力をあげるはたらきもあり、
このご時世にぴったりです。

 

◇とうもろこしのポタージュ

熱を取り除き、むくみを解消したい時にお勧めのポタージュです

甘みのあるとうもろこしは、胃腸のはたらきを整えて、
食物の消化吸収力を高めます
暑さにより疲れがとれない時、
また、特に下腹部に停滞した熱やむくみに作用し、
下痢や膨満感、むくみ、尿の出が悪い時にもおすすめです
上にはトウモロコシの粒をあしらえました
トウモロコシの甘みと食感を余すところなく堪能できます。

とうもろこしの薬膳的効能
■熱を下げる
■むくみを取る
■消化機能の向上
■疲労回復
■便秘の解消

とうもろこしの主成分は炭水化物ですが、
その他にもビタミンB群やミネラル、食物繊維を豊富に含む、
とても栄養価の高い優れた穀物です。

☆とうもろこし→甘/平

 

◇にがうりと豚肉のスープ レモン風味

心が落ち着かず眠れない時にお勧めのスープです

からだの余分な熱を取る苦瓜にがうり(ゴーヤ)と、
潤いを与える豚肉のはたらきでイライラを解消します。
レモンの香りで気分もスッキリするスープです。
鶏ガラスープをベースにさっぱりとした風味、
苦味と酸味の絶妙な組み合わせは、
夏の疲れを飛ばしてくれるおいしさです!

 

苦瓜の薬膳的効能
■解毒作用
■解熱作用(特に肝の熱を除き、目の不調を改善)
■利尿作用によりむくみを取る
■のどの渇きを緩和する

沖縄での呼び方の「ゴーヤ」という呼称も、
すっかり全国でもおなじみの苦瓜。

外皮と実の部分を食用にしますが、
茎、葉、皮、種、すべて漢方では薬として使用されています。

独特の苦味が特徴ですが、
この苦味成分には健胃効果もあり、
暑い季節の食欲を増進してくれます。
今回はレモンの酸味と合わせることで、
苦味がまろやかになり、
スッキリとした味わいになっています。

夏野菜の多くは体内の余分な熱を取る作用がありますが、
その中でも特に苦瓜は体を冷やすはたらきは高く、
真夏にはおすすめの食材です。
中国の民間療法では、
日射病や夏バテの解消、熱病の解熱、
口内炎や目の充血の治療などに使われた歴史があります。

★苦瓜→苦/寒

 

豚肉の薬膳的効能
■体内に必要な「陰液」を補い、臓腑を潤す
■皮膚・目・毛髪・鼻の乾燥の改善
■寝汗の改善や手・足裏の熱感に
■滋養強壮

豚肉はビタミンB1の配合量が多く、
疲労回復に効果的な食材です。
薬膳では【潤い】と【元気】を補う食材として重宝されます。
血を補う作用や気力を増進させる性質から、
暑さで「気」と「水」を消耗しやすいこの時期に適した食材です。

また、水分代謝の異常による
むくみや腫れ物を取り除く働きもありますので
体内のジメジメ対策にも有効です。

体質としては、冷え性(寒証)の方よりも、
暑がりですぐのどが渇くという
タイプ(熱証)の方に適した食材です。

★豚肉→甘・鹹/平

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