8/7から二十四節気では「立秋」。
秋の始まりです。
まだまだ夏真っ盛りですが、
少しずつ日照時間も短くなり、
わずかながらも盛夏を過ぎた気配が近づいてきています。
次に来る季節に備えたいところですが、
真夏日が続くと、ついついエアコンで室内を冷まし、
冷たいもので喉を潤すことが多くなりますね。
夏バテの原因のひとつになるのが、体内と外の環境の温度差。
冷気などで体表が冷えると、
からだを正常に働かせる体温に戻すのに
多くのエネルギーを使います。
ただでさえ暑さに対処するのに、
必要なエネルギーを余分に使ってしまうのです。
体内の余分な熱が排出しきれずにいると、むくみも気になります。
今回のスープ・ポタージュメニューは
・エネルギーチャージできるエビと、
むくみや熱のこもりなどデトックス作用をもつトウモロコシを
組み合わせたスープ
・からだを冷ましながら血液循環を促して
体内の巡りを良くする枝豆のポタージュ
をご用意しました。
来たるべき次の季節に向け、
食養生で心身を調える夏を過ごしたいものですね。
◇枝豆のポタージュ
からだを冷ましながら血の流れを良くするポタージュです
枝豆は
①血の循環を助ける
②気を補う
③清熱(体の余分な熱を冷ます)のはたらきを持つ
とされています。
そのため、高温高湿で血の巡りが悪くなりやすい
夏にかけておすすめの食材です。
★枝豆→甘/平
冷製なのでお身体を冷や過ぎないよう、上に黒コショウを荒く引いたもをかけています。
コショウは冷えによる胃痛の緩和や下痢止めにいい食材です。食欲増進にも。
☆コショウ→辛/熱
◇エビとトウモロコシのスープ
代謝不良によるむくみをスッキリさせるスープです
スタミナアップ・水分代謝を促すエビに、
すぐれた利尿作用をもつトウモロコシを合わせることで、
からだにたまった余分な熱や水分を排出します
・エビの薬膳的効能
■冷えの改善
■足腰のだるさ、むくみの改善
■だるくて元気が出ない時のエナジーチャージに
体を温めてスタミナをつける強壮効果のあるえび。
高たんぱく質で低脂肪、
コレステロールの吸収を抑えて排泄するタウリンが含まれています。
薬膳学的には、腎の働きをよくして精力を高めるので、
体力、気力がアップします。
めまいやふらつき、手足の震えなどの症状にもよく使われます。
★エビ→甘/温
・トウモロコシの薬膳的効能
■熱を下げる
■むくみを取る
■消化機能の向上
■疲労回復
■便秘の解消
とうもろこしの主成分は炭水化物ですが、
その他にもビタミンB群やミネラル、食物繊維を豊富に含む、
とても栄養価の高い優れた穀物です。
また、普段は捨ててしまうヒゲの部分は、
中国の民間療法では乾燥させたものを漢方薬として用います。
この部分には利尿作用があるため、
腎炎や膀胱炎などで排尿が困難な場合や、
妊娠時のむくみを取り除く効能があるとされています。
★トウモロコシ→甘/平